建築は面白い。もの創りだけでなく、人との出会い、地域の風土・文化との出会いなど、建築を取り巻く様々なことを含め、面白く、興味深い。
元来、建築とは自然の上に成り立つものであり、人の気持ちを楽しませ、和ませるものでなくてはならない。
絵画などの純粋芸術のように自己を強く主張するものではなく(限りなく芸術に近い面もありますが)、常に社会や人との関連の上に成り立つと考えています。
住宅を始め様々な用途の建築があります。その建築、場のもとで人は様々な営みを行います。住宅であれば日々の生活を、学校であれば教育を、病院や福祉施設であれば治療、ケアというように。その営みを、安全に、快適に、楽しくできる場を提供するのが建築であり、建築家の役割だと思います。どんな用途であれ、依頼者
の思いは様々です。そのような思いに耳を傾けることから始めなくてはなりません。
私どもが目指すのは、人々の思いを聞き、分析し、組み立てるコーディネーターとしての役割、さらに、それらをもとに“より質の高い空間”を具体化していくクリエーターとしての役割を担うことです。そして、人々の暖かい理解と惜しみない協力に支えられた時に、建築が一つの目的に達するように思います。
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